AIはAIの顔をしてはやってこない

以前も取り上げたが、人工知能の議論のなかで、「人工知能」や「ロボット」がやってきて人間の仕事を奪う議論がある。

しかし、AIはAIの顔をしてはやってこないのではないだろうか。

どういうことかといえば、人間から見れば、電子レンジだったり、冷蔵庫だったり、自動車だったり、玄関のドアだったり、様々な製品が、今までよりちょっとだけ賢く便利なものとして市場に登場してくると考えたほうが良いのではないかと思う。あるいは、今まで世の中になかった便利なサービスも登場するかもしれないが、表から見ればAIとは気づかないかもしれない。

今までより便利なサービスの裏側に、AI(というより機械学習的な仕掛け)あり、データ分析があるだろう。また、こうした改善された製品を実現していくのは、AIだけではなく、それ以外の様々な機能(通信、センサー、動力機構、エネルギー等)のイノベーションによる貢献も大きいだろう。

ただ、AIは、データを一箇所に集めてアルゴリズムを改善するという側面があり、そこには規模の経済が働きやすいことには注意が必要だ。

要は、AIを「独立した何か」と見るのではなく、「ユーザーに便利なサービスの裏側にあるもの」と考えて、その裏側で何が起きているのかを考える視点が必要なのではないだろうか。